冷たい空気の中に、
ふと柔らかさを感じる瞬間が増えてきました。

冬の名残と春の気配が、ゆっくりと入れ替わるようなこの時期。
SAJIMA VILLAGEでも、季節の輪郭が少しずつ変わり始めています。

朝の光は以前よりものんびりと、やさしく地面をなぞるようになり、夕方の空には淡い色の層が重なります。
エントランスからキッチンへ向かう坂道、キッチンテラスを囲む木々、サンセットデッキからの風景――
目に映る景色はまだ控えめですが、季節が少しずつ前へ進んでいることを確かに感じさせてくれます。

周りの木々は語らずとも、枝先に溜め込んだ時間を静かに手放す準備を進めています。
風が吹くたび、葉の擦れる音や、海の色が微妙に変わるのを見ていると、
この場所全体が大きな呼吸をしているようにも思えてきます。

ふっと目を向けると、ローズマリーの花のまわりには、またミツバチたちが行き交うようになりました。
忙しなく飛び交うその姿は、季節が巡ることの確かさを、言葉よりも雄弁に伝えてくれます。

私たちスタッフもまた、こうした変化を日々の営みの中で受け取りながら、
この場所がいちばん美しく息づく季節に向けて、日々の営みを重ねています。
華やかな春の訪れと、自然が自然のままである瞬間を、そっと整えるように。

やがて訪れるやわらかな季節の中で、
ここで過ごす時間が、皆さまの日常を彩るひと時となりますように。

今年もまた、この場所でお会いできる日を、
穏やかな気持ちでお待ちしております。

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